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高知地域医療支援センター センター長 相良祐輔

高知地域医療支援センター開設に当たって

卒後臨床研修が始まって8年間、単なる研修医の問題としてではなく、総合的な検討の結果は、一体どのようなものとなっているのでしょうか。

この制度発足時の現実的な狙いは、どのように具現化されつつあるのでしょうか。

地域医療支援センター設立の経緯から、その実態の解析は、センターの重要な役割の一つと考えられます。

特に、高知県では、県民、市民、町民の安心を保障する安全な医療体制の再構築の必要性は、いまや喫緊の課題であるという認識は共有できても、 実りを期待できる確実な対応は、立案実行できる段階にはないと言って過言ではないとの、危機意識を持っていいます。

実際的実力を備えた医師の養成とその医師数の確保による医療体制の充実とが、一つの唄い文句であったはずです。

しかし現実では、以下のような課題がいわれています。

  1. 医療の質保証の根幹をなす医師の質保証はどうなっているのか、現国家試験体制だけで耐え得うるのか
  2. 良質の医師の確保をどう考えればよいのか
  3. 大都市との地方との医師充足度偏在の視点からのみでは、根本の課題は片付かないところまできてはいないのか
  4. 特に臨床研修制度の最大の目的であった高度で良質なプライマリケアを期待する時、習得されている高度な医学のベースの度合いに応じて、期待されている良質な医療に差が出るという課題は解決されているのか

今、広く持たれているこうした懸念を払拭するためにも、本センターは、初期研修を終えた医師の自己実現の支援と地域医療体制の充実との調和を図るところからスタートします。
その第一歩として、「Young Medical Doctors Platform」を、センター内に組織し、参加を呼びかけます。

このYMDPは、初期研修を終えた医師の皆さんの、自己実現の達成支援を第一の目的とします。したがって、

  1. 求めるキャリア形成に必要な情報や手立てを、共に考えあう場です。
  2. 将来、遭遇するかもしれない課題も対応できる相互扶助の絆形成の場です。
  3. 県内に限らない医療情報をベースに、医療環境を考えながら、留学、研究、臨床の問題の解決のための、キャリアプログラムを作成し、登録者の自己実現の支援をします。

さらに、高知県の医療環境改善のための本センター事業として、

  1. 医療環境の調整のための調査、分析
  2. 地域医療関係者との協力・連携の構築

などを、行います。 スタートしたばかりですが、本センターが、なによりも、実効ある機能を果たしていくためにも、高知県の医療に関係しておられるいろいろのお立場の皆さまのご支援をお願いしまして、ご挨拶といたします。

高知地域医療支援センター
 センター長 相良 祐輔